• 第2回 セミナー

    【日時】

    2019年12月27日(金) 16:00~18:00

    【場所】

    神戸市灘区六甲台町1-1 神戸大学六甲台第2キャンパス内 工学部C4-301室

    【講演者】

    松原崇(神戸大学大学院 システム情報学研究科)

    【題目】

    深層学習とベイズとモデル化:専門知識とビッグデータの同時活用に向けて

    【要旨】

    本講演では,人工知能(AI)分野における一つの潮流であるベイズ的深層学習およびモデルベース深層学習を紹介する.昨今のAIブームの立役者である深層学習は,意思決定の根拠が不明確であり信頼性の評価が難しいブラックボックスと見なされがちである.しかし,深層学習とて極端に柔軟なモデルにほかならない.ベイズ的アプローチと組み合わせることで,これらの問題の大部分を緩和可能である.またより一般に,深層学習とは一つの独立した手法でなく,既存のモデルや理論の柔軟な実装法であると再定義できる.そのような事例と展望についても紹介する.

  • 第1回 セミナー

    【日時】

    2019年11月29日(金) 16:00~18:00

    【場所】

    神戸市灘区六甲台町1-1 神戸大学六甲台第2キャンパス内 自然科学総合研究棟4号館 8階セミナー室

    【講演者】

    増本康平(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科)

    【題目】

    老いの心理学の最前線:心理・行動データが示す人生の最後に重要なこと

    【要旨】

    本講演では,高齢者を対象とした国内外の心理研究において,最近特に注目されている3つの研究テーマについてお話しします.一つは感情のコントロールに関する研究です.歳をとると認知機能が低下しますが,感情に関する機能はどうなのでしょうか.二つめは,意思決定です.自立した生活が困難となっても生活の質を維持するには,個人的なことがらを意思決定できる「自律」が重要になります.高齢者の意思決定にはどのような特徴があるのでしょうか.3つめは,社会的ネットワークです.高齢社会の問題の解決において,人と人とのつながりが重視されています.社会的ネットワークの形成を目的とした社会実験についてお話しします.